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崖の上に立つと、目の前に大きな砂漠が広がっている。
ここは、かつて港町だった、モイナック。
そして、以前はここに大きな海が広がっていたのです。


ウズベキスタン(カラ・カルパクスタン)と
カザフスタンにまたがる塩湖、アラル海。
かつて世界で4番目に大きい湖で、
アラル海最大の港町だったモイナックも、
漁業と缶詰加工で賑わっていました。

しかし、1960年代頃からソ連による農地改革により、
アラル海に流れ込む川から灌漑用水を取水し、
アラル海に流れ込む水量は激減。
その結果、アラル海はみるみる縮小し、
海岸線はモイナックの町から200km近く離れてしまう。
さらに塩分濃度が上昇し、アラル海に棲む魚は姿を消した。

モイナックの町は海から取り残され、約1万人が職を失いました。
さらに、乾燥した地表の塩が化学肥料と混ざって風に運ばれ、
農作物は育たなくなり、アラル海周辺に住む人々は
寿命が短くなり、乳児死亡率が増えています。


崖を下りてかつての海底を歩くと、
砂漠の中にところどころに草が生えている。
地表には塩で白くなってるところがあったり、
貝殻が落ちていたりして、本当にここが海だったことがわかる。

↓地表に浮いた塩。
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↓海底に咲く花と、その周りに落ちているたくさんの貝殻。
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↓わずかに残る水と、その周りに咲く赤い花。
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そして、急に目の前に現れた、船の残骸。
さびついてボロボロになって横たわっている様子は、
まるで船の墓場のよう。
漁師達は、一体どんな思いで
船が打ち上がっていくのを見ていたのだろう。

↓船の残骸。
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↓霧に包まれたかつての海底は、船の墓場のよう。
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モイナックの町にあった缶詰工場は廃墟となり、
窓ガラスが割られて近づき難い雰囲気を醸し出している。
窓に近づくと、十数年前に潰れたはずなのに、
いまだに魚のすり身の臭いがしてくる。

↓工場の廃墟。
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↓内部には缶詰を作っていたベルトコンベアが残っている。
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↓かつての賑わいを思い出させる看板も、今はどこか寂しい。
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現在モイナックの町に残る住民は、わずか2千人ほど。
それでも、生まれた土地を離れられない人は、
ここで元気に暮らしている。

↓無邪気に遊ぶ子供達。
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↓民家に泊めてくれたご兄妹。
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この町を見ていると、環境問題についていろいろと考えさせられる。
大自然の破壊と、廃れゆく町。
自然を好き勝手に使った人間への、地球の仕返し?
それとも、このまま好き勝手に使った行く先の、警告??

アラル海は、30年後には消滅してしまうと言われています。
一方で、海面上昇により沈んでいく島があります。
大洪水が頻発して飢餓や病気で苦しむ地域もあれば、
砂漠化で不毛の土地が急速に増えている地域もあります。

日本にいれば、そんなに感じない環境破壊。
でも、実際に環境を大きく破壊している原因を作っているのは、
日本を含む先進国が中心であるのも事実。
自分がやったことではないかもしれないけれど、
自分達で何かできることも、多いはず。
もう遅いかもしれないけれど、
今からやれば何とかなることも、多いはず。
小さなことの積み重ねが大きな変化になると思います。
地球や自然と人間が仲良く共存していけたらいいな、と思ったのでした。

↓アラル海から昇る朝日のように、日はまた昇ります!
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Writer 三太郎
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2007.10.11 Thu l ウズベキスタン l コメント (0) トラックバック (0) l top

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